銀行融資や不動産担保ローン、売掛債権担保ローン・・・など「担保」が必要になる資金調達方法もあります。今回は「担保とは?」について解説します。
担保とは?
銀行や金融機関が借りた方が返済をしない場合に売却して損害をカバーできるもののことです。お金を借りる方が銀行や金融機関などの債権者にあらかじめ保証として差し出すものです。抵当、かたとも呼ばれます。
難しく言えば
債務の履行を確実にするために、債務者が提供するもの、仕組みのことを言います。
銀行や金融機関にとっての担保
担保があれば、万が一融資した企業や人が返済をしなくなった場合に、担保を売却することで貸したお金の一部、ないしは全部を回収することができます。
担保があることによって、銀行や金融機関は貸し倒れリスクが大幅に軽減し、融資がしやすくなるのです。
- 担保があるなら → 審査は通りやすくなる
- 担保があるなら → 保証人が不要なケースもある
- 担保があるなら → 借りられる金額が大きくなる
- 担保があるなら → 金利が低金利になる
ものなのです。
担保は流動性が大きいほど価値がある!
例えば、上場企業の株式などであればすぐに売却が可能です。預金はもちろんのこと、売掛債権なども比較的すぐに現金化できる担保と言えるでしょう。
一方で不動産担保など不動産が担保になる場合は、裁判所での競売で現金化するケースが多く、この場合は申立、予納金の入金など手続きが多く発生し、現金化できるまでの期間も長くなってしまうため、流動性が低く、担保としての価値は低くなってしまうのです。
担保の種類
- 預金担保
- 受取手形担保
- 有価証券担保(株式、社債)
- 債権担保(売掛債権)
- 動産担保
- 不動産担保
担保を必要とする資金調達方法の種類
- 銀行融資(担保が不要な場合もあります。)
- 不動産担保ローン
- 売掛債権担保ローン
基本的に銀行融資やビジネスローンは担保が必須条件ではありません。しかし、銀行の審融資査の評価が低いケースで、このままでは融資ができない場合など、銀行側から「何か担保が用意できれば融資が可能になるのですが・・・。」と持ち掛けられるケースがあります。
一方で「不動産担保ローン」「売掛債権担保ローン」などは担保があることを前提としたローン商品です。この場合は担保が融資の必須条件となります。
返済ができない場合は担保はなくなってしまう!
担保というのはお金を借りた企業や人が差し出すものであり、銀行や金融機関は返済が滞った場合に、その担保を売却して回収に充てるのです。
返済が滞ってしまった場合には、担保は手放さなければならいものなのです。
まとめ
資金調達では「担保」の有無によって
- 審査の難易度
- 借りられる金額
- 金利
が変動するものなのです。
担保不要の資金調達方法が多くなっているのが現状ですが、資金調達における担保のメリットデメリットを理解したうえで、資金調達プランを検討するべきなのです。
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