Kibidango(きびだんご)の手数料は15%(税別)|2025年7月に10%から改定された内容

Kibidangoの利用手数料が10%から15%へ改定された時点を示したタイムライン図

Kibidango(きびだんご)の手数料を検索すると「10%」と書かれた記事がまだ残っています。しかし公式サイトの現在の表示は15%(税別)です。2025年7月1日に改定されました。

古い数字のまま資金計画を立てると、支援総額1,000万円の企画で50万円以上ずれます。この記事では改定の内容を公式の告知から確認したうえで、税込に直した料率を他の4社と並べます。表示の確認は2026年9月17日に行いました。

購入型クラウドファンディング5社の手数料を税込に換算して並べた横棒グラフ。READYFOR15.4%、Kibidango16.5%、CAMPFIRE18.7%、GREEN FUNDING20.0%、Makuake22.0%

結論:15%(税別)は改定後の率

  • 現在の利用手数料は15%(税別) 公式は業界最低水準の手数料だと説明しています
  • 改定は2025年7月1日以降に開始のプロジェクトから それ以前に開始したものは10%(税別)でした
  • 税込に直すと16.5% 購入型の主要5社の中では低いほうから2番目です
  • 適用範囲は支援金額とショッピングの販売金額 クラウドファンディング以外の販売機能にもかかります

比較記事の数字をそのまま信じると1年前の料率を拾うことになります。手数料は改定されるものだという前提で、公式の現在の表示を見に行く習慣が要ります。

公表されている条件

サービス名 Kibidango(きびだんご)
運営 きびだんご株式会社
コンセプト クラウドファンディング型EC
利用手数料 15%(税別)
適用範囲 クラウドファンディングの支援金額、およびショッピングの販売金額
成立の仕組み 支援総額が目標金額に達するとプロジェクトが成立。成功して初めて決済が実行される
推奨する準備期間 3か月
サポート体制 1プロジェクトに1人の専任スタッフ
公表している成功率 約75%(2024年1年間のデータを元に算出)
自社開催 プロジェクトオーナーとしての開催が累計400件超
他社との同時開催 GREEN FUNDINGとの同時開催が可能。Kickstarter・zeczecとの共同開催も可能(いずれも審査あり)

いちばん下の行は他社には見当たらない項目です。プラットフォーム同士は競合のはずですが、Kibidangoは併用を前提にした仕組みを用意しています。

手数料改定で何が変わったか

Kibidango公式サイトの掲載希望者向けページ。利用手数料15%(税別)、プロジェクト成功率約75%、自社プロジェクト開催累計400件超の3項目が並んでいる
きびだんご株式会社「プロジェクトを開催する」ページ(2026年9月17日表示)。手数料の下に2025年7月1日改定の注記が置かれている

改定の詳細は2025年6月9日付の公式ブログに掲載されています。理由として挙げられているのは、サービス利用料等コストの高騰への対応です。

項目 改定前 改定後
利用手数料 10%(税別) 15%(税別)
楽天Pay決済分 14%(税別) 区別の記載なし
税込に換算 11.0% 16.5%
適用の境目 2025年6月30日までに開始するプロジェクトは終了日いかんによらず改定前の率
適用開始 2025年7月1日以降に開始のプロジェクトより

税込換算は公表された税別の率から当サイトが計算しました。改定幅は5ポイントで、率としては1.5倍です。支援総額1,000万円の企画なら、手数料は110万円から165万円へ55万円増える計算になります。

公式は、規約の変更に伴い、2025年7月1日以前に申込書へ署名したオーナーも、プロジェクト開催の際に再度署名が必要になると案内していました。過去に使ったことがある事業者ほど、記憶の中の条件と現在の条件がずれている可能性があります。

税込で並べると5社の中で2番目に低い

プラットフォーム 公表されている料率 税込に換算
READYFOR(ベーシック) 14%+税 15.4%
Kibidango 15%(税別) 16.5%
CAMPFIRE(標準) 17%+税 18.7%
GREEN FUNDING(スタンダード) 20.0%(税込表示) 20.0%
Makuake 20%(税抜・決済手数料込み) 22.0%

消費税を10%として当サイトが揃えました。改定後でもKibidangoは低いほうから2番目です。公式が業界最低水準と書いているのは、改定前の10%を含めた長い期間の実績を踏まえた表現だと読めますが、現在の順位としても上位であることは確かめられます。

各社の詳しい条件はREADYFORの手数料は14%+税|運営9%と決済5%の内訳と、3プランで変わる上乗せ分CAMPFIREの手数料は17%+税|6サービスで料率が違う理由と、枠ごとの手取りGREEN FUNDINGの手数料は20%と13%の2プラン|初期費用143万円が逆転する分岐点Makuakeの手数料は成功報酬20%|掲載無料の内訳と、範囲外になる広告・ページ制作費で扱っています。

決済手数料が含まれるかは書かれていない

ここは注意が必要な点です。他社の多くは「利用手数料◯%+決済手数料◯%」と分けて示すか、「決済手数料を含む」と明記しています。Kibidangoの公式表示は「利用手数料15%(税別)」であり、決済手数料の扱いについての記載は今回確認した範囲では見当たりませんでした。

改定前には「楽天Payでの決済のみ14%」という但し書きがあり、決済手段によって率が変わる設計だったことが分かります。改定後の告知は一律15%(税別)と書かれているだけで、決済手段による区別には触れていません。

  • 含まれている場合 実質の負担は16.5%で、5社の中では2番目に低い水準です
  • 別途かかる場合 一般的な決済手数料を4〜5%と置くと、合計は20%を超えます
  • 確認すべき項目 申し込み前に、決済手数料が15%の内数か外数かを聞く必要があります

この差は資金計画の前提を変えます。この記事の比較表は「含まれている」という前提を置かず、公表された数字をそのまま並べたものとして読んでください。

成功率75%をどう読むか

公式は、海外を含むクラウドファンディングサイトの成功率は平均4割と言われているのに対し、Kibidangoのプロジェクト成功率は約75%だと記載しています。根拠として2024年1年間のデータを元に算出したと添えられています。

なお、同じサイトのページタイトルには「成功率80%」という表記も見られます。集計期間や対象の違いによるものと考えられますが、どちらの数字がどの範囲を指すのかの説明は見当たりませんでした。

いずれにせよ、この水準の成功率は掲載の絞り込みとセットで考えるべきものです。一次審査でガイドラインに沿っているかを確認し、ページを専任担当が添削し、そのうえで開始前にもう一度審査する流れが公式に示されています。工程が多いぶん、通ったプロジェクトの質は揃います。

自社で400件超を開催しているという特殊性

Kibidangoが他社と大きく違うのは、プラットフォームでありながら自らプロジェクトオーナーとしてクラウドファンディングを開催している点です。公式はその数を累計400件超としています。

目的として挙げられているのは、日本進出に興味がある海外企業のサポートです。クリエイティブ制作からプロモーションまで自社で行い、成功も失敗も実体験として蓄積していると説明しています。公式の文章に「もちろん失敗もあります」と書かれているのは、この種のページでは珍しい率直さです。

起案者から見れば、助言する側が同じ立場で手を動かしているという点は判断材料になります。一般論ではなく直近の実務から出た助言を期待できる構造だからです。一方で、自社プロジェクトと掲載プロジェクトがサイト内で露出を奪い合う可能性もあります。この点についての説明は見当たりませんでした。

専任スタッフと有料オプション

提供されるもの 公式の説明
専任スタッフ 1プロジェクトに1人が付く体制
ノウハウ・マニュアル集 ページ作成の段階で参考にできる資料
添削・アドバイス 専任担当がページを添削。伝わりやすさと校正、広報やPRに効果的な方法も助言
有料オプション クリエイティブ制作やプロモーションを委託できる
ページ作成の代行 スタッフにまるごと任せる有料オプションあり
プレミアムサポートプラン 全体設計、ページ構成・デザイン、ライティング、メディアアタック、広告運用などを全面的にサポート

プレミアムサポートプランの活用例として公式が挙げているのは、ViXion株式会社の次世代アイウェア「ViXion01」で支援総額4億2500万円を突破した案件と、株式会社瑞起の「X68000 Z」などです。いずれも金額の規模が大きく、伴走の密度が高い案件だと読み取れます。

これらのオプションの料金は公式ページには記載がありません。15%という料率の低さは、逆に言えば標準で提供される範囲が限られるということでもあります。どこまでを自分でやり、どこから委託するかの線引きが、実際の総コストを決めます。

GREEN FUNDINGとの同時開催という仕組み

Kibidangoは、GREEN FUNDINGとの同時開催が可能だと案内しています。公式はこれをクラウドファンディング業界では初めて、唯一の取り組みだと説明しています。

  • 両プラットフォームのユーザーに同時に訴求できる
  • 両社のクラウドファンディングに対する知見を活用できる
  • 海外ではKickstarter(アメリカ)やzeczec(台湾)との共同開催も可能
  • いずれも同時開催には審査がある

資金調達の観点では、支援者の母集団を足せることに意味があります。片方で伸び悩んでも、もう片方で拾える設計です。ただし両方で手数料が発生するのかどうか、料率がどう適用されるのかについての記載は見当たりませんでした。問い合わせで確かめる項目になります。

掲載までの流れと3か月の準備期間

段階 内容
1. 開催を申請 フォームから申請する
2. 一次審査 ガイドラインに沿ったプロジェクトかを確認
3. ページ作成 ノウハウ・マニュアル集を参考に自分で作成(代行の有料オプションあり)
4. 添削・アドバイス 専任担当が内容を添削し、広報やPRの方法も助言
5. プロジェクト開始 内容に問題がないか審査のうえ公開
6. プロジェクト達成 期間中に目標金額が集まれば成功

公式は、成功のための準備期間として3か月を推奨しています。他社が2週間から4週間という目安を示しているのと比べると、かなり長い設定です。

この差は方針の違いを表しています。公開までの速さではなく、開始時点で支援が集まる状態を作ることに時間を使う設計です。公式が「プロジェクトの種」という開催前の機能を用意し、事前拡散や準備段階からのユーザーの巻き込みを勧めているのも同じ発想です。初速を生み出すことにつながると説明されています。

資金が必要な時期から逆算するなら、3か月の準備に募集期間と入金までの期間が乗ります。半年前から動き始める想定が現実的です。

「プロジェクトの種」で初速をつくる

Kibidangoには、プロジェクト開催前からプロジェクトを育てられる「プロジェクトの種」という機能があります。公式は活用法として、事前拡散をする、いったん様子を見る、準備段階からユーザーを巻き込む、といった使い方を挙げています。

狙いは初速です。クラウドファンディングは公開直後の数日で伸びるかどうかが決まると言われますが、公開してから知らせ始めるのでは間に合いません。公開前に関心を持った人を溜めておき、初日に一気に動いてもらう設計です。

推奨される準備期間が3か月と長いのも、この機能とセットで読むと理解しやすくなります。ページを作る時間ではなく、支援してくれる人を先に集める時間が見込まれているということです。

ストレッチゴールで上積みする

ご利用ガイドには、ストレッチゴールについての説明もあります。プロジェクトの終了日よりも早く目標金額を達成できた際に設定される新たな目標で、プロジェクトオーナーが設定するものです。

  • 設定されないケースもある。オーナーの判断に委ねられている
  • 掲げた金額が集まると、実現できることがさらに広がると説明されている
  • 支援者はより魅力的な特典を手に入れられることもある
  • ストレッチゴールに達しなくても、本来の目標を達成していればプロジェクトは成立している

最後の項目が実務上は重要です。上積みを狙って失敗しても、元の成立が取り消されることはありません。目標金額は必要最低限で置き、達成後にストレッチゴールを掲げる進め方に、リスク上の不利はないということです。

目標金額は手数料を織り込んで置く

利用手数料15%(税別)を前提に、手元に残したい額から必要な支援総額を逆算すると次のようになります。

手元に残したい額 必要な支援総額 差額(税込16.5%の手数料相当)
1,000,000円 1,198,000円 198,000円
3,000,000円 3,593,000円 593,000円
5,000,000円 5,988,000円 988,000円
10,000,000円 11,976,000円 1,976,000円

必要額を「1−0.165」で割り戻し、千円単位で切り上げて当サイトが算出しました。決済手数料が別にかかる場合は、さらに上乗せして考える必要があります。特典の原価と配送費も別です。

改定前の10%で計算していた事業者は、同じ手取りを得るのに支援総額をおよそ6%多く集める必要が出たことになります。過去の企画の数字をそのまま流用しないでください。

支援者は成功して初めて支払う

支援者向けのご利用ガイドには、決済の仕組みが詳しく書かれています。支援の時点では課金されず、募集期限が終了した時点で目標金額に達していたときに初めて決済が行われる仕組みです。

決済手段 公式の説明
クレジットカード VISA/MASTER/AMEX/JCB/Diners。成功して初めて課金
楽天ペイ 楽天IDを使って支援できる
銀行振込・コンビニ払い プロジェクトによっては利用可(後払い、Paidyの請求に従う)
デビットカード 成立・不成立にかかわらず支援時に即引き落とし。不成立なら金融機関から返金
プリペイド式カード カード会社によって与信・請求のタイミングが異なる

起案者にとって重要なのは、不成立なら返金の事務が発生しないという点です。公式も、成功しなかった場合は決済が実行されず後払いも不要のため、返金の手数をかけることはないと説明しています。

なお、特典の変更受付は申込期限の2営業日前の午後6時までで、アップグレードする場合のみ受け付けると案内されています。募集終盤の駆け込みで上位の特典へ移りたい支援者がいる場合、この締切が効いてきます。

助成金を使える可能性がある

公式には、クラウドファンディング活用助成金も取り扱うという記載があります。東京都および日本政策金融公庫等による連携支援策として、クラウドファンディングの実施に伴う手数料や広告費用等に対する助成金制度が用意されているという説明です。

ただし公式自身が、対象となる条件や補助率・助成上限等の最新の制度内容は時期や年度により変更となる場合があるため、詳しくは担当者に相談するよう促しています。制度名や金額は書かれていません。

手数料そのものが助成の対象になり得るのであれば、実質の負担は表示の16.5%より下がります。料率だけを他社と比べる前に、使える制度があるかを確認する価値はあります。

運営会社について公表されていること

Kibidangoの会社概要ページ。事業者、運営責任者、所在地、設立、サービス開始、事業内容、資本金が表になっている
きびだんご株式会社の会社概要ページ(2026年9月17日表示)。事業内容は「クラウドファンディング型EC事業」と記載されている
事業者 きびだんご株式会社(Kibidango, Inc.)
運営責任者 代表取締役 松崎良太
設立 2013年2月22日
サービス開始 2013年3月8日
事業内容 クラウドファンディング型EC事業
資本金 100,000,000円
所在地 東京都目黒区東山3丁目7-11 大橋会館

事業内容が「クラウドファンディング型EC事業」と書かれている点は、このプラットフォームの性格をよく表しています。手数料の適用範囲にショッピングの販売金額が含まれるのも、終了後の継続販売まで一続きに設計しているからです。

向く企画と向かない企画

  • 向く 目標を達成してから製造に入る、本来の意味での購入型の企画
  • 向く 終了後もショッピング機能で売り続けたい商材
  • 向く 海外展開や複数プラットフォームでの同時開催を視野に入れている事業者
  • 向かない 公開までを急ぐ企画。公式が推奨する準備期間は3か月です
  • 向かない 寄付を集めたい団体。事業の軸はEC寄りで、寄付型の実績は公表されていません

公式が掲載している起案事例では、目標を達成しても開発に1年かかる企画が受け入れられたと説明されています。製品が完成してから宣伝する場ではなく、売れるかどうかを先に確かめる場として使われている例が示されています。

資金調達の手段として見たときの注意

項目 Kibidangoでの調達 金融機関からの借入
返済 不要。特典の提供義務が残る 元本と利息の返済が必要
コスト 利用手数料15%(税別)+特典の原価・配送費 金利と手数料
準備期間 公式推奨は3か月 申込から実行まで数週間〜
成立の条件 目標金額の達成 審査の通過と契約
得られる副産物 需要の検証結果と支援者の名簿 返済実績(次の借入の材料)

最後の行が、この手段を選ぶ理由の核心です。公式が掲載している起案事例にも、借入も考えたが本当に売れるか分からないという不安からクラウドファンディングに挑戦した、という記述が出てきます。

借入は資金を確実に手当てできますが、売れるかどうかは教えてくれません。購入型のクラウドファンディングは、資金と需要の検証を同時に取りに行く手段です。どちらが必要かで選ぶものであり、金利と手数料を並べて安いほうを選ぶ性質のものではありません。

この記事で確認できなかったこと

  • 支援金の振込時期。掲載希望者向けページに項目はありますが、今回の取得では回答の本文を開けませんでした
  • All-In方式(目標達成の有無によらない資金調達)が利用できるかどうか。同じく回答を確認できませんでした
  • 利用手数料15%に決済手数料が含まれるかどうか。公式の表示には記載がありません
  • 有料オプションとプレミアムサポートプランの料金
  • 募集期間として設定できる日数の範囲
  • GREEN FUNDINGと同時開催した場合の手数料の扱い

いずれも資金計画に直結します。金額を伴う判断の前に、公式の問い合わせ窓口で確かめてください。

よくある質問

手数料は10%ではないのですか。
2025年7月1日以降に開始するプロジェクトは15%(税別)です。10%(税別)が適用されるのは2025年6月30日までに開始したプロジェクトで、こちらは終了日にかかわらず旧料率のままだと案内されていました。

ショッピング機能にも手数料はかかりますか。
改定の告知では、適用範囲としてクラウドファンディングの支援金額とショッピングの販売金額の両方が挙げられています。

目標に届かなかったらどうなりますか。
支援時点では課金されず、募集期限の終了時点で目標金額に達していたときに初めて決済が行われます。成功しなかった場合は決済が実行されず、後払いも不要です。

準備にどのくらいかかりますか。
公式は成功のための準備期間として3か月を推奨しています。申請、一次審査、ページ作成、添削、開始前の審査という流れです。

他社と同時に開催できますか。
GREEN FUNDINGとの同時開催が可能で、海外ではKickstarterやzeczecとの共同開催もできると案内されています。いずれも審査があります。

参照した一次情報

手数料は現に改定された実績があります。申し込む前に、上のリンク先で現在の記載を確かめてください。購入型そのものの仕組みはクラウドファンディングによる資金調達方法とは、サイトの比較は資金調達でおすすめのクラウドファンディングサイトにまとめています。