L&Fアセットファイナンスの不動産活用ローンは、個人・個人事業主・法人を対象に、300万円から10億円までを最長35年で貸し出す商品です。事業者が使うのはビジネスコース、個人が使うのはフリーコースという分け方になっています。
この会社の条件で他社と大きく違うのが2点あります。ひとつは、変動金利の基準になる短期プライムレートの実数まで公表していること。もうひとつは、担保に原則として第一順位の抵当権を設定することです。前者は金利の検算ができるという利点、後者は先順位に抵当権が残っている物件では条件が合わないという制約になります。
この記事では、公式サイトで公表されている融資条件を項目ごとに確認します。数値は2026年9月5日時点で公表されていたものを使っています。
結論:金利の透明性と引き換えに、担保の条件は厳しい
金利の透明性と担保条件のどちらが効くかは、次の4点の並びで判断できます。
- 基準金利の実数が公表されている 短期プライムレート年率2.125%(2026年4月1日現在)+1.515%〜5.675%=3.64%〜7.80%
- 返済方式を2つから選べる 元利均等返済と元金均等返済
- 元金据置期間を設けられる 据置期間中は適用年率と返済額の見直しを行わないと明記
- 銀行系の資本構成 横浜フィナンシャルグループ85%、三井住友信託銀行15%
一方で制約もはっきりしています。担保は原則として第一順位の抵当権です。住宅ローンや銀行融資の抵当権がすでに設定されている物件では、そのままでは条件が合いません。また、抵当建物の火災保険金請求権等に質権を設定する場合があるとも公表されています。
公表されている融資条件
公式サイトの「不動産活用ローンのご融資条件」に、2026年4月1日現在として掲載されている内容をそのまま並べます。
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 融資対象者 | フリーコース/個人の方、ビジネスコース/個人事業主・法人の方 |
| 適用年率(変動金利型) | 3.64%〜7.80%[短期プライムレート年率2.125%+1.515%〜5.675%(2026年4月1日現在)] |
| 実質年率 | 15.00%以下(支払利息だけでなく、全ての支払い(支払利息、手数料など)の合計額を年率で換算したもの) |
| 返済の方式 | 元利均等返済、元金均等返済 |
| 返済期間 | 1年超〜35年以内 |
| 返済回数 | 13回〜420回 |
| 融資額 | 300万円〜10億円 |
| 融資事務手数料(税込) | 融資金額の2.20% |
| 解約違約金 | 繰上げ返済する元金の3.00%以内(期限前償還等を行う場合の違約金) |
| 遅延損害金 | 年率19.50% |
| 担保 | 不動産。原則として、不動産に第一順位の抵当権を設定 |
| 債権 | 抵当建物の火災保険金請求権等に質権を設定させていただく場合あり |
| 連帯保証人 | 原則不要。ただし、審査結果によっては連帯保証人をお願いする場合あり |
| 適用年率の見直し | 借入日の前月末日の短期プライムレートに基づき決定。借入後の適用年率および返済額は年2回見直し。ただし元金据置期間中は見直しを行わない |
出典:L&Fアセットファイナンス「不動産活用ローン」(2026年9月5日確認)
基準金利の実数まで公表している数少ない会社
変動金利の商品では、多くの会社が「短期プライムレート+◯%〜◯%」という形で算出方法だけを示します。基準になる短期プライムレートの値そのものは、自分で調べる必要があるのが普通です。
この会社は「短期プライムレート年率2.125%+1.515%〜5.675%(2026年4月1日現在)」と、基準金利の実数まで併記しています。計算すると2.125+1.515=3.64、2.125+5.675=7.80となり、公表されている適用年率3.64%〜7.80%と一致します。
これがなぜ実務で効くかというと、提示された金利の内訳を検算できるからです。たとえば年5.5%を提示されたなら、上乗せ幅は3.375%で、公表されている1.515%〜5.675%の範囲の中では真ん中よりやや上、と分かります。上乗せ幅の位置が分かれば、条件交渉の余地があるかどうかの見当も立ちます。
適用年率が決まるタイミングと見直しの頻度
注記には「適用年率は借入日の前月末日の短期プライムレートに基づき決定されます。また、お借入後の適用年率および返済額は年2回見直しを行います。」とあります。
他社と比べると、基準日の取り方が違います。セゾンファンデックスとAGビジネスサポートは「融資実行月の3か月前の月末」を基準にしていますが、この会社は「借入日の前月末日」です。申込から実行までの間に基準金利が動いた場合、より直近の値が反映されることになります。金利上昇局面では不利に、下降局面では有利に働きます。
そして「ただし、元金据置期間を設けた場合、据置期間中の適用年率および返済額の見直しは行いません。」という但し書きが付いています。元金据置期間を設定できること自体がこの商品の特徴で、その期間中は金利変動の影響を受けないという設計です。
担保は原則として第一順位
この商品を検討するうえで、金利より先に確認すべき条件があります。
公表条件には「不動産 原則として、不動産に第一順位の抵当権を設定させていただきます。」とあります。今回比較した5社の中で、第一順位を原則として明記しているのはこの会社だけでした。
| 会社 | 担保権の順位に関する公表内容 |
|---|---|
| L&Fアセットファイナンス | 原則として、不動産に第一順位の抵当権を設定 |
| セゾンファンデックス | 担保権の順位は問いません |
| AGビジネスサポート | 抵当順位 不問 |
| SBIエステートファイナンス | 担保とする不動産に第2位順位以下の抵当権を設定する形での融資について記載あり |
住宅ローンが残っている自宅や、銀行融資で根抵当権が設定されている事業用不動産を担保に立てたい場合、この条件は入口の足切りになります。「原則として」という書き方なので例外がありうると読めますが、その基準は公表されていません。該当する場合は、申込前に直接確認してください。
火災保険金請求権への質権設定
もうひとつ、他社の公表条件ではあまり見かけない項目があります。「債権 抵当建物の火災保険金請求権等に質権を設定させていただく場合がございます。」という記載です。
担保建物が火災などで損壊した場合、所有者は火災保険金を受け取る権利を持ちます。この請求権に質権を設定するというのは、建物が失われても保険金から回収できる状態にしておく、という意味です。貸し手からすれば当然の保全ですが、借りる側からすると、保険金が自由に使えなくなる可能性があるということでもあります。契約前に、どんな場合に質権が設定されるのかを確認しておく価値があります。
返済方式は2つから選べる
返済の方式として元利均等返済と元金均等返済の2つが公表されています。今回比較した5社の中で、元金均等返済を選択肢として明示しているのはこの会社だけでした。
| 方式 | 毎月の返済額 | 利息の総額 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 元利均等返済 | 期間中ずっと一定 | 元金均等より多くなる | 毎月の支出を固定して資金繰りを組みたい |
| 元金均等返済 | 初回が最も高く、返済が進むほど下がる | 元利均等より少なくなる | 初期の負担に耐えられ、総支払額を抑えたい |
元金均等返済は、毎月同じ額の元金に、その時点の残高に応じた利息を上乗せして払う方式です。元金が確実に減っていくため、利息の総額は元利均等返済より少なくなります。ただし初回の返済額が最も高くなるため、借り入れ直後の資金繰りに余裕がないと選べません。
加えて、この商品では元金据置期間を設けることもできます。据置期間中は元金の返済を行わず、利息のみを支払う形です。前述のとおり、据置期間中は適用年率と返済額の見直しが行われないと明記されています。設備投資をして収益が立ち上がるまでの期間を据置にする、といった使い方が考えられます。
返済額の目安は公式サイトに例示がある
同社は返済額の目安を公表しています。お借入額1,000万円、元利均等420回払い(35年)の場合として、次の概算が示されています。
| 適用年率 | 毎月の返済額(概算) | 35年間の総返済額(計算値) | 利息の総額(計算値) |
|---|---|---|---|
| 3.64%(下限) | 42,200円/月 | 約1,772万円 | 約772万円 |
| 7.80%(上限) | 69,600円/月 | 約2,923万円 | 約1,923万円 |
毎月の返済額は同社が公表している概算値です。総返済額と利息の総額は、その月額に420回を掛けて計算しました。同社は「※上記金額は目安です。」と注記しています。
この表で見ておきたいのは、下限と上限で利息の総額が約1,151万円違うという点です。元金1,000万円に対して、上限では利息だけで元金の約1.9倍になります。金利の幅が4.16ポイントしかない商品でも、35年という期間を掛けるとこれだけの差が出ます。
元金均等返済にすると、どのくらい変わるか
元金均等返済を選べる商品は多くありません。実際にどれだけ違うのかを、同社が例示している1,000万円・35年・適用年率3.64%の条件で計算します。
| 項目 | 元利均等返済 | 元金均等返済 |
|---|---|---|
| 初回の返済額 | 42,200円(同社の公表概算値) | 約54,100円 |
| 最終回の返済額 | 42,200円(一定) | 約23,900円 |
| 毎月返す元金 | 初期は少なく、後半で増える | 約23,800円で一定 |
| 35年間の利息総額 | 約772万円 | 約639万円 |
元利均等返済の値は同社の公表概算値と、それに420回を掛けた計算です。元金均等返済の値は、元金を420回で等分し、各回の残高に年3.64%を掛けて計算しました。
初回の負担は約1万2,000円重くなる代わりに、35年間の利息は約134万円少なくなります。元金が確実に減っていくため、残高に対する利息も早く小さくなるからです。
もうひとつ見落とされがちなのが、担保余力への影響です。元金均等返済のほうが元金の減りが速いため、同じ時点で比べたときの残高は小さくなります。ただし前提として、抵当権の登記額そのものは返済によって自動的に減るわけではありません。後順位で追加調達を考えるなら、抵当権の一部抹消や減額の登記が必要かどうかを、そのときに確認することになります。
「銀行系」という言葉の読み方
同社は商品ページで「横浜フィナンシャルグループと三井住友信託銀行の共同出資。銀行系だから安心」と表示しています。株主構成も横浜フィナンシャルグループ85%、三井住友信託銀行15%と公表されており、資本関係そのものは確認できます。
ただし、ここで区別しておきたいことがあります。資本の出し手が銀行グループであることと、銀行の融資として扱われることは別です。同社は貸金業登録(関東財務局長(11)第01092号)を受けた貸金業者であり、この商品は銀行融資ではなく貸金業者による貸付けです。
そのため、貸金業法の枠組みが適用されます。不動産を担保とする貸付けは総量規制の除外貸付けに位置づけられるため年収3分の1の枠には算入されませんが、返済能力の調査そのものは行われます。「銀行系だから審査が緩い/厳しい」といった読み替えができる根拠は、公表資料からは確認できませんでした。
資本関係から読み取れるのは、財務基盤と情報開示の整い方までです。実際に借りられるかどうかは、担保余力と返済の見込みで決まります。
必要になる書類
必要書類は、担保物件関係・申込者関係・収入関係の3区分で公表されています。
| 区分 | 書類 |
|---|---|
| 担保物件関係書類 | 不動産の登記事項証明書、公図・地積測量図・建物図面 |
| 申込者関係書類(個人・個人事業主) | 住民票の写し[世帯全員](本籍地・マイナンバー・住民票コード省略のもの)、写真付公的証明書(マイナンバーカード、運転免許証等) |
| 申込者関係書類(法人) | 代表者の住民票の写し(本籍地・マイナンバー・住民票コード省略のもの)、代表者の写真付公的証明書 |
| 収入関係書類(個人) | 源泉徴収票(直近年度分)、確定申告書類(直近3年度分)※確定申告している場合 |
| 収入関係書類(個人事業主) | 確定申告書類(直近3年度分) |
| 収入関係書類(法人) | 決算書、確定申告書類(直近3年度分) |
他社と比べて具体的なのが担保物件関係書類です。公図・地積測量図・建物図面まで求められます。いずれも法務局で取得する図面で、土地の形状や隣地との境界、建物の配置が分かります。第一順位の抵当権を設定する前提だからこそ、物件そのものを詳しく確認する設計になっていると読めます。
収入関係書類も直近3年度分と期間が明示されています。他社が「決算書」とだけ書いている中では具体的です。
なお、同社は「※1 お客さまや担保物件により必要書類が異なる場合がございますので、詳しくは最寄りの店舗までお問合せください。」「※2 審査時・契約時に必要となる書類(納税証明書、印鑑証明書等)については、お客さまや担保物件により内容や通数が異なりますので、お申込み時に別途ご案内させて頂きます。」と注記しています。上の一覧が全部ではない、ということです。
担保順位の扱いを他社と並べる
第一順位を原則とする条件が候補をどれだけ絞るのかを見るため、5社が担保順位をどう書いているかを、利率・融資額・返済期間・手数料と合わせて並べます。表の内容は2026年9月5日に各社の公式サイトで公表されていたものです。
| 会社 | 利率(公表区分) | 融資額 | 返済期間 | 手数料 | 担保順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| L&Fアセットファイナンス | 変動3.64〜7.80%(短プラ2.125%+1.515〜5.675%) | 300万円〜10億円 | 1年超〜35年以内 | 2.20%(税込) | 原則 第一順位 |
| セゾンファンデックス | 変動3.4〜5.2%/固定4.50〜9.90% | 500万円〜5億円 | 5年〜25年 | 事務1.65%以内+調査0.55%以内 | 問わない |
| SBIエステートファイナンス | 変動3.95〜8.05%(実質年率15.00%以下) | 300万円〜10億円 | 1年〜35年 | 2.20〜2.75%(税込) | 2番抵当以下も対応 |
| AGビジネスサポート | 契約利率 変動2.99〜11.80% | 100万円〜5億円 | 最長30年 | 0.00〜3.00% | 不問 |
| アサックス | 固定 年2.20〜8.76% | 300万円〜10億円 | 3か月〜35年 | 0〜3.3% | 当該ページでは確認できず |
この並びで見えるのは3点です。
ひとつは、上限金利7.80%が変動金利型では最も低いこと。セゾンファンデックスの変動5.2%より高いものの、SBIエステートファイナンスの8.05%やAGビジネスサポートの11.80%より低く抑えられています。上限まで見て判断するという原則からすると、この点は評価できます。
ふたつめは、融資事務手数料2.20%が固定値であること。他社が「0.00%〜3.00%」「2.20%〜2.75%」のように幅で示す中、この会社は2.20%と一本で公表しています。実行時にいくら引かれるかを先に確定できます。
みっつめが、担保順位の条件だけが他社と逆であること。金利と手数料の条件は良好でも、先順位に抵当権がある物件では検討の土俵に乗りません。
会社の基礎情報と、商号変更の経緯
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社L&Fアセットファイナンス(L&F Asset Finance, Ltd.) |
| 本店 | 〒105-0004 東京都港区新橋2-20-1 新橋三泉ビル |
| 代表者 | 代表取締役社長 亀田 隆 |
| 資本金 | 60億円 |
| 株主 | 横浜フィナンシャルグループ/85%、三井住友信託銀行/15% |
| 従業員数 | 429名(2026年3月31日現在) |
| 事業内容 | 融資事業、保証事業、その他前各号に付帯する一切の事業 |
| 貸金業登録番号 | 貸金業登録 関東財務局長(11)第01092号 |
| 登録有効期間 | 令和8年8月22日〜令和11年8月21日 |
| 加盟団体 | 日本貸金業協会会員 第000338号・日本クレジット協会会員 |
商品ページでは「L&Fアセットファイナンスは、横浜銀行を中核とする横浜フィナンシャルグループと三井住友信託銀行が共同出資する不動産担保融資の専門金融会社です。」と説明されています。株主構成が公表されており、資本金60億円、従業員429名という規模も明示されています。
注意したいのが商号です。同社は2025年4月1日付で三井住友トラスト・ローン&ファイナンス株式会社から現在の商号に変更しています(同社リリース)。旧社名で検索すると、現行の条件にたどり着けない場合があります。過去の比較記事や資料を参照するときは、どの時点の情報かを確認してください。
貸金業登録の有効期間が令和8年8月22日〜令和11年8月21日とちょうど3年間で公表されている点も、制度どおりの運用を確認できる材料です。登録番号のカッコ内は(11)で、11回目の登録期間ということになります。
申し込む前に確認しておきたい点
- 担保は原則として第一順位 先順位に抵当権がある物件は、そのままでは条件が合わない
- 火災保険金請求権等に質権が設定される場合がある どんな場合に設定されるかを確認する
- 適用年率は借入日の前月末日の短期プライムレートで決まる 申込から実行までの間の金利変動が反映される
- 借入後は年2回見直し 35年で組むなら、上限7.80%でも回るかを試算しておく
- 解約違約金は繰上げ返済する元金の3.00%以内 早期完済を想定するなら織り込む
- 公表条件は2026年4月1日現在 短期プライムレートは変動するため、申込時に最新の値を確認する
よくある質問
フリーコースとビジネスコースはどう違いますか
公表されている融資対象者の区分では、フリーコースが個人の方、ビジネスコースが個人事業主・法人の方となっています。金利・融資額・返済期間などの条件は、公表資料上は同じ表にまとめられており、コースごとの条件差は確認できませんでした。事業資金として使う場合はビジネスコースが対象になります。
住宅ローンが残っている自宅でも借りられますか
担保の条件は「原則として、不動産に第一順位の抵当権を設定させていただきます」と公表されています。住宅ローンの抵当権が第一順位に残っている場合、この原則には当てはまりません。「原則として」という書き方なので例外がありうると読めますが、その基準は公表されていないため、直接確認してください。順位を問わない他社を並行して当たるのも現実的です。
元金据置期間はどのくらい設定できますか
元金据置期間を設けられることは注記で確認できますが、設定できる期間の長さは公表されていませんでした。申込時に確認してください。据置期間中は適用年率および返済額の見直しを行わない、という点は明記されています。
短期プライムレートが上がったらどうなりますか
適用年率は借入日の前月末日の短期プライムレートに基づいて決定され、借入後は年2回見直されます。基準金利が上がれば、見直しのタイミングで適用年率と返済額が上がることになります。公表されている上限は7.80%ですが、これは2026年4月1日現在の短期プライムレート年率2.125%を前提とした値です。基準金利自体が動けば、上限の数値も変わりうる点に注意してください。
解約違約金は一部繰上返済でもかかりますか
公表されているのは「解約違約金 繰上げ返済する元金の3.00%以内」「※3 期限前償還等を行う場合の違約金」という記載までで、一部繰上返済と全額繰上返済の扱いを分けた説明は確認できませんでした。「繰上げ返済する元金の」という書き方からは、返した元金の額を基準に計算されると読めます。具体的な適用条件は契約前に確認してください。
連帯保証人は必ず必要ですか
「原則不要。ただし、審査結果によっては連帯保証人をお願いする場合もございます。」と公表されています。法人契約の場合に代表者の連帯保証を原則必要とする他社(セゾンファンデックス、AGビジネスサポート)とは書き分けが異なりますが、審査結果次第で求められる可能性は残ります。誰に保証を頼む可能性があるのかは、申込の段階で確認しておくと後の手戻りが減ります。
公図や地積測量図はどこで取れますか
法務局で取得します。登記事項証明書と同じ窓口で請求でき、オンライン請求にも対応しています。必要書類として明示されているため、申込前に揃えておくと手続きが早く進みます。
同社のカードローン型という選択肢
ここまで見てきた不動産活用ローンは、借りるたびに契約する証書貸付です。同社にはもう1つ、根抵当権で枠を設定して繰り返し使う不動産担保型L&Fカードローンがあります。融資事務手数料と解約違約金がいずれも「なし」と公表されている一方で、融資限度額の下限は1,000万円、返済期間は3年で更改には再審査があります。長期で毎月きちんと減らすのか、枠を持っておきたいのかで選ぶ商品が変わります。
まとめ
L&Fアセットファイナンスの不動産活用ローンは、300万円〜10億円を1年超〜35年以内で借りる商品です。適用年率は変動金利型で3.64%〜7.80%。短期プライムレート年率2.125%(2026年4月1日現在)に1.515%〜5.675%を上乗せする形で、基準金利の実数まで公表されています。
融資事務手数料は融資金額の2.20%で幅がなく、実行時にいくら引かれるかを先に確定できます。返済方式は元利均等返済と元金均等返済から選べ、元金据置期間も設定できます。上限金利7.80%は、今回比較した変動金利型の中では低い部類です。
一方で、担保は原則として第一順位の抵当権という条件があります。住宅ローンや銀行融資の抵当権が残っている物件では、この段階で候補から外れます。金利や手数料を比べる前に、担保にする物件の登記事項証明書で、乙区に何が登記されているかを確認してください。
第一順位で担保に入れられる不動産があり、長期で組んで金利の透明性も重視したい。そうした場合には条件が噛み合う商品です。
第一順位で担保に入れられない物件では、担保権の順位を問わないと明記しているセゾンファンデックスの事業者向け不動産担保ローンやAGビジネスサポートの不動産担保ビジネスローンが候補になります。乙区に残った登記をどう読むかは抵当権と根抵当権の違いの記事、先順位がある状態で融資額がどう決まるかは担保余力と掛け目の記事で扱いました。上限年率7.80%を他社と並べた表は5社の金利比較の記事にあります。第一順位を原則とするかどうかのように、担保条件の書き方には会社ごとの差があります。各社が何をどこまで公表しているかは不動産担保ローンの比較一覧で突き合わせられます。担保に出す以外の手も含めて検討する場合は、不動産担保ローンで資金調達する方法を参照してください。





