日本初の仮想通貨フォロートレードプラットフォーム「マネコ」を展開する株式会社Gaiaは、Founder Foundry1号投資事業有限責任組合、株式会社リミックスポイント、東証一部上場企業1社、複数の個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、約1億円の資金調達を実現しました。
Founder Foundry1号投資事業有限責任組合は、アントレプレナーとして知名度のある、家入一真氏が共同経営するシードラウンド向けベンチャーキャピタル「NOW」が運営するファンドです。
株式会社リミックスポイントは、仮想通貨取引所「BITPoint」を運営する株式会社ビットポイントジャパンの親会社になります。
仮想通貨フォロートレードプラットフォーム「マネコ」の概要
仮想通貨フォロートレードプラットフォーム「マネコ」とは
を言います。
という方でも
という考え方で作られたものです。
- トレード成績からフォローする投資家を探す
- 24時間自動的にトレードをコピーしてくれる
- 1万円という少額からトレードができる
という特徴を持っています。
仮想通貨フォロートレードプラットフォーム「マネコ」の資金調達の考察
フォロートレード(コピートレード・ソーシャルトレード)という仕組み自体は、FX業界ではとくに目新しいものではなく、欧米では一般的に普及しているトレードシステムです。
「仮想通貨」という形で限定したうえでの日本初ですので、それほど画期的なサービスには思えません。
また、「仮想通貨」の盛り上がりはかなり冷えてしまったため、資金調達の必要性が出てきてしまったものと考えられます。
トレーダーランキングのフォロワー数は、1位の投資家でも、19人とサービス自体が現時点で十分な収益を上げているわけではないのです。
<資金調達へのコメント:NOW株式会社>
一般的な資産運用ビジネスのほとんどは、情報開示が分かりづらく、パフォーマンスも決して良くない傾向にあると思っています。
Gaiaは、これらの課題をミラートレードというアプローチで解決し、健全なUXをまずはクリプトの領域で提供し、将来的には資産運用ビジネス自体のあり方を変える可能性も秘めていると思っています。
チームも代表の窪田さん始め優秀なメンバーが集まっており、今後に大変期待しています。
とリリースにあるように
クリプト領域(仮想通貨)というよりは、フォロートレード(コピートレード)などの情報公開を重視した資産運用のスタイルが一般的になっていることに対する投資であることがうかがえます。
日本では、投資信託、ファンド、ロボ投資、ソーシャルレンディングなど、情報公開が不十分な資産運用方法が多いため、情報公開を重視したフォロートレード(コピートレード)の成長の余地があると判断したのではないでしょうか。
「仮想通貨」が法定通貨のようにどこでも会計に使えるレベルまで普及すれば、トレードも一般的なレベルになっていくはずですが、現時点では「フォロートレード(コピートレード)の仕組み」「情報公開を重視した資産運用の可能性」に対する出資だと推察されます。