銀行融資の審査で銀行がチェックするポイント

sign128_128銀行融資の審査で銀行はどのような点をチェックするのでしょうか?今回は「銀行融資の審査で銀行がチェックするポイント」について解説します。

1.希望借入額

「いくら借りたいのか?」がわからなければ、銀行側も審査のしようがありません。

「うちなら、いくら借りれますかね?」と聞いてくる経営も多くいますが、これは銀行融資に対する認識自体が間違っています。

銀行は無条件に企業に対して枠を与えるというものではないからです。

銀行が知りたいのは「何に使うためにいくら必要なのか?」という視点なのです。

逆に言えば、明確に希望額とその必要性を説明できなければ、融資審査は通らないということになります。

  • 過去の資金繰り表とPLを元に6か月分の運転資金として○○円がいつまでに必要です。
  • 設備投資による売上上昇の計画、設備の見積書などを元に○○円がいつまでに必要です。

という明確なプランと金額が必要になります。

2.希望借入時期

「いつまでに資金が必要なのか?」はほとんどの経営者は理解しているはずです。

運転資金であれば、給料や取引先の支払日までに必要でしょうし
設備投資資金であれば、設備の販売会社への支払いの期日までに必要ということになります。

資金繰り表や支払い予定表などの資料と一緒に説明するべきです。

また、万が一融資の審査が通らなかった場合には、他の資金調達方法を検討しなければなりません。

そのためには回答希望日も指定しておくべきなのです。無理のない範囲で「○○日までに回答をお願いしたい。」と伝えましょう。これは失礼なことでもなんでもありません。

3.資金使途

資金使途は「何に使うのか?」という意味です。

資金使途、希望借入額、希望借入時期はセットにしてプレゼンテーションするべきものです。

6か月分の運転資金に使うので
1500万円の資金が
○月末日までに必要です。

という流れになります。

銀行が使い道がわからないお金を貸すことはないのです。

資金繰り表や設備の見積書など、上記を説明するために必要な資料を元に資金使途、希望借入額、希望借入時期を説明する必要があります。

4.返済財源

返済財源は「どうやって返すか?」です。

融資審査では非常に重要度の高い項目になります。銀行は貸し倒れを極端に嫌うため、返済財源を明確に提示できるか?どうか?で審査の結果というのは大きく変わってくるのです。

返済財源は

  • 将来の利益
  • 将来の資金調達
  • 予定されている売掛金の入金

などになります。

将来の利益で返済する、将来の資金調達で返済するという場合には、事業計画書や将来のPLなど具体的な計画が必要になります。無謀な事業計画では意味がなく、あくまでも現在の延長線上にある確実度の高い事業計画で返済財源の確保をアピールする必要があるのです。

予定されている売掛金の入金の場合は、かなり明確な返済財源ということになるので、売掛金の証拠となる資料(発注書、見積書、請求書、契約書など)を提出して銀行に説明する必要があります。

5.担保、保証人

銀行は貸し倒れを嫌います。

万が一、返済財源の提示があっても、返済ができない場合には担保や保証人の返済によって、貸し倒れを回避するのです。

担保や第三者の保証人がいれば、融資審査が通りやすくなるのは間違えありません。
経営者個人が法人に対する融資の連帯保証人になるのは、避けられません。

ただし、担保や第三者保証人はこちらから提示する必要はありません。

審査の評価があと少し不足していて、審査が通らないという結果が出た場合に

銀行の方から

「担保や第三者の保証人が用意できるのであれば、審査が通せます。」

というような依頼が来ます。

銀行側の依頼があってから、担保や第三者の保証人は検討すれば良いのです。これは、こちらから説明するべき他のチェックポイントとは大きく違うところなので、注意が必要です。

6.企業の業績

決算書は融資の必要書類として提出しますが、決算書の数字だけで事業の全容がわかるわけがありません。

  • 事業別の売上構成、利益率、その推移
  • 商品別の売上構成、利益率、その推移
  • 売上に直結するプロセス指標の推移
  • 売上減少の理由と対策
  • コストアップの理由と対策
  • 利益減少の理由と対策

適切な資料と説明をすることで、利益が減っていたとしても

稟議書の中で

「決算書では直近2ヶ月の利益が減っていますが、これは季節要因であり、売上のベースとなる会員数は着実に増加しています。」

とフォローしてくれる可能性が高いのです。

書類を提出することが融資審査に通るポイントなのではなく、銀行の融資担当者に正確に事業の内容と事業計画を理解してもらうことが融資審査に通るポイントなのです。

「決算書を提出したから業績については説明は終わっている」と考えてはいけません。

まとめ

銀行が融資審査でチェックするポイントは

  1. いくら必要か?
  2. いつまでに必要か?
  3. 何に使うのか?
  4. どうやって返済するのか?
  5. 担保、第三者の保証人はいるか?
  6. 直近の業績はどうなのか?

です。

銀行は、このポイントを「確実に回収できるのか?」「将来性のある企業なのか?」という視点でチェックしているのです。

  • 適切な資料の提示
  • 明確なプレゼンテーション
  • 具体性のある計画

が重要になります。

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