銀行融資審査のチェックポイント「技術力・商品開発力」とその攻略法

銀行融資の審査ではどのような点をチェックして審査が行われるのでしょうか?今回は銀行融資審査のチェックポイント「技術力・商品開発力」とその攻略法について解説します。

技術力・商品開発力とは?

経営で利益を出す、成長するためには「競合優位性のある商品やサービス」が必要不可欠です。

銀行は、成長する企業にお金を貸して、企業の成長に伴い融資額を増やして、利息収入を引き上げることを最重要課題として考えているのですから、企業の成長に直結する「競合優位性のある商品やサービス」が銀行融資審査では重要視されるのは当然なのです。

「競合優位性のある商品やサービス」を生み出すのが技術力・商品開発力になります。

例えば

  • 製造業であれば、○○を加工する技術は競合他社に負けない
  • メーカーであれば、○○という素材を商品化するための特許を持っている
  • 広告代理業であれば、広告配信の独自技術を持っている
    ・・・

など、製造業やメーカーが一番わかりやすいですが、サービス業であっても、技術力・商品開発力というのは非常に重要な銀行融資審査のチェックポイントになるのです。

マーケティング力も、商品開発力の一部

単純な技術力だけでなく、マーケティング力商品開発力の一部として評価されます。

どんなに技術力が高くても、消費者が望んでいる商品を提供できなければ売上は伸びません。

  • 顧客にどんなニーズがあるのか?
  • どんな商品を開発すれば顧客に受け入れられるのか?

マーケティングする力も、商品開発力の一部なのです。

技術力に自信がある企業ほど、マーケティングを無視して、技術力満載の自己満足高額商品を売り出して、誰も買わずに失敗するのです。

他社のOEM商品では技術力は低いと判断させる

OEM商品は、他社が開発した商品をパッケージや商品名だけ変更して販売する商品のことです。

自社製造ではないため、技術力の評価としては低いと判断されます。OEMはOEM提供元と契約すればすぐに商品化でき、参入障壁が低い為、競合優位性が小さくなってしまうのです。

自社で開発している商品か?他社の力を開発している商品か?で審査の評価も変わってくるのです。

銀行融資「技術力・商品開発力」の審査の攻略法

自社の技術力、商品開発力をプレゼンする

銀行の融資担当者も、その業界のプロではありません。プレゼンテーションしなければ「競合他社と比較して、なにが優れているのか?」理解することは難しいのです。自社の技術力、商品開発力を他社との比較と具体的数字によってプレゼンテーションしましょう。

マーケティングによる新商品、新サービスの競合優位性をプレゼンする

マーケティング力が優れていることを示すためには新商品や新サービス投入時に

  • この市場の現状はどうなっているのか?
  • なぜ、この商品を開発したのか?
  • どのくらいの売上見込めるのか?
  • マーケットリサーチをした結果はどうだったのか?
  • 顧客アンケートの結果

など、商品開発をする前提のマーケティング情報も含めて、新商品や新サービスの情報を提供すべきです。これらが網羅された資料を説明されれば、銀行の融資担当者もマーケティング力の高い企業であると判断するのです。

注目の資金調達方法

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ビジネスローンは、以前は銀行ビジネスローンが主流でしたが、銀行は貸し倒れの増加に伴いビジネスローンの提供に対してかなり消極的になっています。現時点ではビジネスローンは、大手消費者金融が提供するローンサービスであり、銀行融資よりも、「審査が甘い」「即日融資が可能」という点で中小企業の経営者に重宝される資金調達方法となっています。金利が高いなどのデメリットもあるため、短期の資金繰りを乗り切るための選択肢として考えましょう。

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ファクタリングは、売掛債権を譲渡することで早期に資金化する資金調達方法のことを言います。ファクタリングの場合は、審査対象が資金が必要な会社ではなく、売掛先になります。そのため、銀行融資やビジネスローンよりも、売掛先の信用力が高ければ審査に通りやすいメリットがあります。その上、ファクタリングは「債権の譲渡」でしかないため「借入」として決算書に掲載されないので、今後の銀行取引にもマイナスの影響がありません。

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資金調達のコンサルティング、資金調達のサポート事業を行っています。銀行融資から、担保融資、ビジネスローン、不動産担保ローン、ファクタリングまで、様々な資金調達方法を紹介し、資金繰りの改善をお手伝いしています。実際に私が経営している会社でも、様々な方法で資金調達を実現させました。