銀行融資の審査ではどのような点をチェックして審査が行われるのでしょうか?今回は銀行融資審査のチェックポイント「社員のモチベーション」とその攻略法について解説します。
社員は会社の経営を大きく左右する
人材 = 人財
と言われるように、中小企業といえども、社長1人でできることというのは限られています。
銀行は
融資した企業が成長すること
を重視しています。
零細企業であっても
- 融資したお金を有効に活用してくれて
- 会社の規模(売上・社員数)を拡大してくれて
- 上場してくれれば
銀行の融資額も増えるので、銀行の利益の増加にもつながるからです。
融資担当者も「企業の成長性」を重視しているのです。
企業が成長するためには「社員の活躍」が必要不可欠な条件なのです。
だからこそ、融資担当者は「社員が活躍する環境が整っているか?どうか?」というのを審査のチェックポイントとして重視しているのです。
融資担当者は何をどうチェックするのか?
社員のあいさつ
会社に入った時に社員が元気よく挨拶する会社は、社員のモチベーションは高いと判断できます。
融資担当者に対応する社員の態度
銀行の融資担当者は経理担当の社員と直接やりとりすることがあります。経理担当者の方の話し方や態度、数値に対する理解など経理担当者の能力が会社全体の能力として判断される可能性があります。
不満のヒアリング
銀行の融資担当者はそれとなく、ヒアリングをします。決算数値などの込み入った話ではなく、雑談ベースで「会社への不満」「やりがい」などを聞くこともあるのです。また、社員同士の雑談に聞き耳を立てていることもあり、経営者や経営陣への不満がくすぶっていないか?を確認しているのです。
社員のモチベーションに直結する経営の有無
- 業績に連動したインセンティブ
- 研修やセミナー参加などの教育体制
- 福利厚生の充実
- 給与査定の基準の明確化、開示
- 現場に裁量を与えているか?
など、社員のモチベーションを上げる経営をしているかどうかを確認します。
銀行融資「社員のモチベーション」の審査の攻略法
挨拶は徹底させる
まずは「挨拶」です。銀行担当者が来た時もそうですが、取引先(クライアント)が訪問することも多く、第一印象で「明るい会社」「社員がやりがいと持って働いている会社」という印象を与えることが受注につながる可能性も高いのです。銀行融資の対策と言うだけでなく、会社の雰囲気を改善するためにも、来社された方が来た時の挨拶は徹底すべきです。
社員の評価や不満の吸い上げは定期的に行う
少なくとも、四半期に一回は給与査定を行うことをおすすめします。中小企業で査定と言っても・・と思う経営者も多いと思いますが、給料を上げないにしても「社員の不満を吸い上げる」「会社の状況を伝える」という意味で、四半期ごとに全社員と面談を行い、ヒアリングをすることは社員のモチベーションアップと、社員から見た会社の課題の発見につながるのです。これを続けることで間接的に銀行融資へのプラスの影響が出てくるはずです。
銀行の融資担当者と接する社員はできるだけ優秀な社員を
銀行の融資担当者とやりとりをする社員は限られています。銀行の融資担当者は自分が接した社員をベースにその会社の社員の能力やモチベーションを推しはかることになります。選べるのであれば、優秀な社員を融資担当者と接する役割にすべきです。
コメントを残す